手首の痛み・しびれWrist Pain

手首は前腕骨である橈骨・尺骨と8つの手根骨(舟状骨、月状骨、三角骨、豆状骨、大菱形骨、小菱形骨、有頭骨、有鈎骨)で複雑に構成されています。手首は肩と同じように可動域の大きい関節です。そのため、筋肉や人体による支持性が弱いため、捻挫のように軟部組織を傷めてしまうリスクが高い関節と言えます。手首は足首とは異なり体重負荷を常に受ける部位ではないため、変形性関節症のリスクは少ないです。近年はパソコンやタブレット、スマートフォンを過度に使用する傾向があるため、オーバーユースによる問題を訴える方が増えています。中には、神経を圧迫するケースもありますので、注意が必要です。

代表的な手首の痛み・しびれの種類と原因

手根管症候群


手根骨と手根横靭帯に囲まれた手首と掌の部分を手根管といい、太い神経や血管が通っています。この手根管が何らかの原因で狭くなると、神経や血管が圧迫され指や掌、手首に痛みやしびれを引き起こします。長時間のパソコン作業やスマートフォン使用はリスクを高めます。
レントゲンではわからないため、頸椎ヘルニアと診断される方もいらっしゃいます。また、カイロプラクティックのように保存療法で多くの方は改善・回復しますが、保存療法を行う前に手術を勧められているケースもあります。

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ギヨン管症候群(Guyon管)


手首の内側にはGuyon管(ギヨン管)という尺骨神経の通り道があります。何らかの原因で、尺骨神経が圧迫された状態をギヨン管症候群、もしくは尺骨神経症候群と言います。主に、小指周辺の感覚異常が現れます。長時間のパソコン作業やロードレーサー・トライアスロンのバイクによる負担で罹患する方が多くご来院されています。

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腱鞘炎


腱鞘炎とは、腱の周囲を覆っている腱鞘(けんしょう)が炎症を起こしている状態です。腱鞘は、腱が骨にぶつかって傷まないように筒状のクッションの役割を果たしています。剣と鞘(さや)の関係に例えると分かりやすいかもしれません。長時間のパソコン作業や育児、ゴルフやテニスなどのスポーツにより親指や手首を使い過ぎることで、腱鞘の中を腱が反復的に行ったり来たりして摩擦が生じます。最終的に炎症が起きることで患部に痛みや腫れが現れます。腱自体の炎症である腱炎を合併することも多くあります。また、早期に適切な処置を施さないと腱と腱鞘が癒着してしまうこともあります。このような状態では、特殊なアプローチが必要となりますが、当院では非常に良好な結果を得ることができています。

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ドケルバン病


短母指伸筋腱と長母指外転筋に生じる腱鞘炎はドケルバン病と呼ばれています。近年スマートフォンの過度な使用が問題視されていますが、スマホを使う動きがまさにドケルバン病の主な原因となります。

手首の捻挫


日常生活やスポーツで転倒し、手を着いた際に捻れてしまうことでよく発生します。捻挫は一般的に軽く見られがちですが、例え軽度なものでも適切な処置を施さないと後遺症として不安定性や機能障害が残ります。重症のケースでは、靭帯の断裂や骨折を伴うこともあります。手根骨の一つである舟状骨を骨折すると、受傷後すぐにはレントゲンで確認できず見逃されてしまうこともあります。そのため、受傷後約2週経過してから再度レントゲンで確認することが重要です。

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病院への受診が望ましい/必要なケース