首の痛み・こりNeck Pain/Stiffness

首は、頭蓋骨の下にある7つの頸椎とその周りの筋肉により構成されています。広範囲の可動性を持ちながら、市販のお米5キロ分ほどある不安定な頭部を保持するという、相反する2つの役割を担っているのが首です。首は背骨の中でも最も可動域がある反面、最も外傷(ケガ)を受けやすい場所です。また、首には前に凸の緩やかなカーブがあり、これは軸圧に対する背骨の弾力性を作り、頭の重心バランスを取っています。

首に問題を持たれる方は、猫背などの姿勢の悪さ、ストレートネック、過去に交通事故やスポーツによる頭頚部のケガやむち打ちをお持ちの方が多いです。過去に一度でも首に痛みを覚えた方は、その後遺症が残っている事が多く、時間とともにストレスと疲労が蓄積される事で症状が再発する事があります。首に痛みがなければ大丈夫、などと当院は言いません。痛みがなくても再発の危険性があるか、しっかり調べてお伝えしています。

首に問題があると、首の痛みやこり、寝違いだけでなく、背中の痛み、腕の痛みやしびれを引き起こします。また、脳に最も近くに位置する首は、首以外にも頭痛やめまい、眼精疲労、慢性疲労、睡眠障害などの症状を引き起こす可能性もあります。あまり知られていないところに顎の痛みや顎関節症との関連があり、良く見逃されています。また、人間の身体は部分だけでは考えられず全身が影響し合っているため、首の問題で肩こりや腰痛など離れた部位にも影響を与えることになります。健康を守るためには首の正しいバランスや機能が欠かせません。

代表的な首の痛み・こりの問題と原因

首のこり


肩こりと同様に、首のこりの多くは習慣的な要因によって引き起こされます。首回りの筋肉が緊張し続ける事で血液循環が悪くなります。乳酸などの疲労物質が溜まる一方で、十分な栄養が届かない状態が続くと、こりがひどくなります。主な原因は猫背などの悪い姿勢や同じ姿勢での長時間作業、運動不足、精神的なストレスなど様々です。仕事を続けていると辛くなり、朝は比較的楽な状態なのが特徴です。ひどくなると眼精疲労や頭痛を伴う場合もあります。

寝違い


寝起きに急に首が痛い状態を総じて寝違いと呼びます。痛い場所だけでなく痛みの強さも様々で、痛いけど動かせる人から痛みで首を全く動かせない人もいます。通常は2?3日程度で改善しますが、中には長引いたり何度も繰り返す場合があります。このような時は寝違いの根本が取れていないため、時間とともに悪化する可能性があります。ひどい場合では腕や手にしびれを引き起こします。

ストレートネック

首には本来、前に向かって30~40度の凸カーブがありますが、これが30度以下にある状態がストレートネックです。主な症状は頭痛、肩凝り、首の痛み、上を向きにくい、めまい、吐き気、ふらつき感、手のしびれ、繰り返す寝違い、合う枕が見つからない、自律神経失調などです。

代表的な原因は長時間のデスクワーク。近年はスマートフォンの使い過ぎも大きな要因となっています。長くうつむく姿勢に加え、運動不足で首を動かす機会が少ない事も関わっています。他には過度に姿勢矯正を意識されている方をはじめ、背骨や骨盤だけでなく足のバランスが悪い方もストレートネックになりやすいです。また、一見姿勢に良い影響を与えそうなバレエ、ダンス、アイススケートなど回転する運動をされていた方の背骨は、回転軸がまっすぐになるように首を含めた背骨のカーブが小さい方もいらっしゃいます。

もしストレートネックが骨の構造的な要素ではなく、歪みや筋肉の過緊張から引き起こされている場合、カイロプラクティックにより改善が期待できますし、当院でもストレートネックに起因する問題から回復された患者さんは多いです。

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筋・筋膜痛症候群(トリガーポイント)


長時間のデスクワーク、反復動作は筋肉に負担をかけ続けます。筋肉は常に緊張状態となり、血流を妨げ老廃物が蓄積し、コリが形成されます。このような状態が長く続くと、筋肉は問題を起こしていない別の場所にも痛みやしびれのような関連痛を引き起こすことがあります。 
筋肉が関連痛を引き起こす状態が、筋・筋膜痛症候群(トリガーポイント)です。
このようなトリガーポイントに対して、当院ではカイロプラクティックに加えて米国医療特許を取得したART、特殊なツールを用いたFAKTRを利用して良好な成果をあげています。

椎間関節症候群


頸椎の前方部分は互いに椎間板によって連結されていますが、後方部分には関節があります。
この関節を椎間関節と呼び、首が反りすぎないように動きを制御する一方で、首の動きを安定をさせています。交通事故によるむち打ちを経験された方、ストレートネックや猫背など悪い姿勢習慣のある方、ボクシングやサッカーのヘディングなど頭に衝撃を受ける方などはこのつい管関節症候群になりやすいです。カイロプラクティックは、椎間関節症候群の最も効果的な選択肢です。おおよそ3回の施術で痛みがなくなるのが一般的です。

頚部脊柱管狭窄症


脳からつらなる脊髄は背骨の中を通過しており、この通路を脊柱管と言います。何かの原因で脊柱管が狭くなると、中を通る神経が圧迫されて腰や足に症状を引き起こします。米国国立衛生研究所(NIH)や米国整形外科学会(AAOS)、米国国立関節炎/骨格筋/皮膚疾患研究所(NIAMS)などの米国医療組織によると、カイロプラクティックが手術適応でない脊柱管狭窄症に対する安全で効果的な保存療法の一つであると報告されています。当院でも約7割の患者さんが手術を避けることができ、改善・回復されている実績があり、カイロプラクティックが脊柱管狭窄症に対する有効なアプローチであることを示しています。

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