膝関節(膝)の痛みについて(骨変形なし)

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膝は股関節と足関節をつなぎ、歩く、走るなど、人が自立活動をする上で重要な関節です。また最大で体重の3倍以上の負荷がかかる関節ですので、足関節に続いてスポーツで最も怪我をしやすい関節となります。高齢者に見られるような骨の変形がなくても、膝に痛みを抱えている方は多くいらっしゃいます。膝に痛みを感じはじめる年齢は40代から増えますが、これはただ単に筋力が衰えるからではありません。膝に関連する股関節や足関節、骨盤のゆがみなども影響します。その痛みを適切なケアをせずに放置すると、年齢とともに膝の機能性が低下してしまいます。さらに半月板や軟骨の損傷、強いては骨の変形へ繋がっていきます。この膝を健全に保つことは、アクティブエイジングを推奨する私たちにとっての命題でもあります。

膝関節の痛みの特徴(骨変形なし)

骨変形のない膝の痛みは様々です。痛みを感じる箇所や強さが変わることもあり、ご本人でも痛みをうまく説明しづらいことも特徴としてあげられます。ほとんどの場合は体重がかかっている時や動いている時に痛みがあります。また、痛みではなく不快に感じることもあります。

この状態が続くと、特定の組織が損傷していきます。軟骨や靭帯や筋肉へのダメージが大きくなるにつれて、痛みも明確になります。この状態がさらに続くと、最終的には変形性膝関節症へと進行します。いつまでも元気に歩き続けるためには、膝の異常は放っておかず、できるだけ早く問題を取り除くのが良いでしょう。

膝関節の痛みの原因(骨変形なし)

通常、骨や関節、筋肉といった運動器は、毎日適度に使われることでその構造と機能が維持されます。その運動器に加わる物理的ストレスを「メカニカルストレス」といい、圧縮・伸張の2タイプがあります。重力や体重の増加が圧縮ストレスの代表例です。対して、膝が伸びきった時にはひざ裏に張力が働きます。これを伸張ストレスと呼びます。

適度なメカニカルストレスは、筋肉をより太く丈夫にします。関節の代謝を促すことで、膝を健全な状態に維持することができます。そのためには日頃から適度な運動を行うことが重要ですが、極端に膝に負担がかかるようなスポーツや、逆に体をほとんど動かさないことも良くありません。肥満など過剰なストレスの場合に膝に悪影響があることは言うまでもありませんが、ストレスが少ないことも問題となります。極端な例ですが、宇宙飛行士は無重力生活では負荷がほとんどかからないため、筋力も骨も弱くなり、何もしなければ骨粗鬆症になってしまいます。彼らはその予防のために2時間ほど毎日運動をしています。

膝に痛みがある場合、このメカニカルストレスを調べると問題が分かります。ほとんどの場合、①膝のゆがみ、②股関節や足首からの代償、③アンバランスの3つの原因により、膝に過度な負荷がかかった状態となっています。このように3つの原因に大別できますが、実際にはいくつか組み合わさっていることもあります。

膝のゆがみ:体重が不適切に膝に伝わることで組織を痛めてしまいます。建物の柱にゆがみがあると、そこが特に傷むのと同じことです。O脚やX脚は分かりやすい例ですが、目に見えにくい細かなゆがみも確かめる必要があります。

代償負荷:股関節や足首は膝と連動して動く密接関係にあります。この場合、膝には問題がないため膝を施術する必要はなく、代償の元にアプローチをしていきます。

アンバランス:体の重心や姿勢も膝に影響を与えます。例えば、左重心の方は左膝の負担が増えます。猫背で重心が前になると膝の前側にストレスがかかります。膝、下肢だけではなく、全身のバランスを見ると問題の全体像が分かることがあります。

膝関節の痛みに対するカイロプラクティックアプローチ(骨変形なし)

痛みの原因でご説明したように、大きく分けて3種類の原因が考えられます。これらの原因は組み合わさっている場合も多いので、状態に応じて施術を行います。

①膝のゆがみ:痛みの箇所、膝の形状、関節の動き、歩き方などから膝がどのように歪んでいるかを分析します。これは個人差が大きいため、個々の状態に合わせて歪みを矯正していきます。

②代償負荷:股関節や足首の動き、脚の筋バランスを入念にチェックします。この問題だけの場合、膝を触らなくても施術直後に痛みが顕著に減ります。

③アンバランス;全体の姿勢、バランスを調整していきます。カイロプラクティックでは基本となる調整ですが、膝の痛みと密接に関わっています。

このように膝のゆがみ、代償負荷、アンバランスな体の状態を改善することで膝への過度な負担が取り除かれます。膝に負担がかかる動作を極力避けてもらうことも重要ですので、負担がかかりにくい動作、正しい使い方をお伝えします。また体重の増加も膝への負担が増えますので、必要な場合は食事や栄養面、生活習慣などのアドバイスも行います。当クリニックではピラティスを取り入れており、カイロプラクティックと併用して行うことで、より早く改善できます。

通常、骨の変形のない膝の痛みの場合、初めの数回で改善が実感でき、5回~10回の施術でほぼ良くなる方がほとんどです。膝の症状でお困りの方は一度当クリニックにご相談ください。

変形性膝関節症の症例報告

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